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VOL.9 27 食物,料理 Food.
Cooking 2001.06.03
川島四郎
「食べものに対する正しい知識をもち、きちんと実行すれば、みずみずしい肌、キラキラと輝く目、ツヤツヤした髪・・・・と、女性はどんどん綺麗になります」
川島 四郎 (1895-1986) 明治28年京都生まれ。東京大学農学部農芸化学科卒、陸軍主計少将。47歳、『軍用糧食の研究』により農学博士。軍隊の糧秣代表責任者。栄養・食糧関係の特許72件、食糧産業研究所長他。世界に通用する日本の食の代表者。戦後、米軍が日本軍の優れた糧食体系を高く評価、その成果を導入、NASA宇宙食にも多大な影響を与える。彼の考案した携帯口糧は実際に戦局を一変させた。 毎日煮干し、とろろ昆布、若布、木の実、青野菜を十分に食べる等実行派。出典は朝日文庫「食べ物さん、ありがとう」、「日本食長寿健康法」etc.から。
「私のこの道の研究と勉強は、軍が勝つか負けるか、兵隊が死ぬか生きるかの栄養と食物の研究であったから、まったく真剣そのものであった。栄養学と食品学の極致を究めて、それを将兵に施し、強壮な最強の軍隊をつくりたいと考えた」 「もし大豆が飯を炊くのと同じぐらいの短時間で煮られたら、戦争はもっと早く大勝利に終わった」
「ビタミンCがあれば、アメリカ大陸はもっと早く発見できた」 「士気即是食う 日露戦争に結着をつけたのはビタミンCである」 「包丁一つの切れ味如何で、その炊事のよしあしに大きな差が起こる」 なぜ便壺を覗いているのか、という一等兵の質問に答えて 「俺は糧食係だが、俺の立案した献立を食わせた後の決算報告を見ているんだ」
「赤ん坊は乳のみを唯一の食物としていて完全に育成するのは、微アルカリ性になるがゆえです。乳は凡百の食品中、栄養的には最高の食品です」 「『乳』 爪の下に子の字を配して、つくりは乳房の象形。これは哺乳動物の赤ん坊が乳房にしがみついて乳を飲んでいる形」 「乳を『ちち』といい、血を『ち』という」 「母乳には『生きる力』があるが人工粉乳にはそれがない」 「『食』 人の下に良という字。人間が良くなるのも悪くなるのも食物にある」 「『豊』 山に豆がふさふさと枝を張って生っている。食物が豊かという観念が米でなく豆に出発。いかにも漢民族が作りそうな字、栄養的に見ても理にかなっている」 「『和』 禾のノは穀物の穂がふさふさとできている形。禾は穀物の意。これに口を配して、食物を口にし得ることが平和のゆえんだとする。漢字は実にうがち得て妙」
「昔は子供の遊ぶ環境が広くて自然でしたから、セミやトンボを追いかけるし木登りもする。相撲もとれば鬼ごっこもする。親が言わなくても子供らひとりでに遊び回り運動ができ、知らずしらずの間に身体が鍛えられていったものです。子供は文化人でなく、自然っ子なのだから、なるべく自然環境の中に追い放ってやるべきです」 「昔の『遠足』は文字通り『遠くまで足で歩いた』ものです。歩く、歩かせることです」 手打ちそばより機械でつくった蕎麦を好む若者を見て 「家庭における食物のしつけの大切なことが、一層しみじみ感ぜられる」
「文明が進歩しても、人間の内臓は原始時代からほとんど変化していない」 「血液が微アルカリ性のとき、酸素や養分を含んだ血液が、さらさらと身体中を流れる。青野菜は血をサラサラと流れやすくし、心臓の負担も軽減します」 「日本人の食物には土地柄、カルシウムが足りないから心してそれを摂るように」 「私は朝、目が覚めるとすぐ鼻歌が出るんですよ。私の健康は私が作り上げた」 「金米糖を美しく五色に染めたのは目でもまた喜んでもらおうと工夫したから。こうした何でもないふとした思いつきが、思いがけない喜びを与えることがしばしばある」 「物を食べるたびに香をかぐ必要なく、ただ息をするだけの鼻の孔ならなにも邪魔なこんな顔の真中に鼻をもってこなくても、鯨みたいに頭のてっぺんにおいてもいい」
「日本食が優秀である理由 1.主食である米が、そのタンパク質において他の穀物よりも栄養的に優れている 2.栄養的に獣肉よりも上位にある魚を多く食べている 3.ミネラルを存分に含む海藻と小魚の全体食をとっている 4.葉緑素を多く含む青緑野菜を多くとっている 5.優良なタンパク質を含む大豆とその製品(副食、調味料)を多くとっている」
「私が50年間実行している健康法。 長寿の秘訣、日本食の原点。 海藻青菜米麦豆 小魚全食不過量 長寿妙道君知否 血液微鹸万歩行 海藻と青い野菜・米・麦・豆、それに小魚は頭から骨まで全部食べ、しかも食べすぎないこと。血液を微アルカリ性に保ってどんどん歩くこと」
今はお料理のやり方、随分変わりましたね。昔は四季のものしかなかった。平安、鎌倉、江戸と古来日本人は結構贅沢なものを食べていたのですね。
先日、麻布十番のとあるスーパーで、川島四郎
著 「食べ物さん、ありがとう」
と続・続々編の文庫本3冊を透明な袋に入れ、赤いリボンで結び、野菜売り場の真ん中に山積みしてあるのを発見!! センスの良い販促だなあ〜、と感心しました!♪ 2010.05.26
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